はじめに
短期留学は大きなチャンス!でも不安も多い?
大学生や大学院生にとって、留学は語学力向上やグローバルな視野を養う絶好のチャンスです。しかし、特に初めての留学の場合、実際に行くまでのスケジュール感やビザ取得や費用、持ち物など、わからないことも多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、私のアメリカ1ヶ月留学の経験をもとに、準備から現地での生活までの全体の流れを時系列で詳しく解説します。ビザの種類や取得方法、必要な費用、宿選びのコツなど、私が苦労したポイントを紹介しています。ぜひ、留学の準備の参考にしてください!
アメリカ1ヶ月留学の全体の流れ
留学準備は計画的に!時系列で見る必須タスク
円滑に準備を進めるために、以下のような時系列で準備を進めることが大切です。
- パスポート取得、留学先決定、日程調整(留学の4ヶ月前)
- ビザ取得、航空券・宿の予約(2~3ヶ月前)
- ワクチン接種(必要であれば)(1~2ヶ月前)
- 持ち物準備(1ヶ月前)
パスポートやビザ取得、航空券・宿の手配など、準備が多く計画的に進める必要があります。以降の章で、それぞれの詳細を見ていきましょう。
パスポートの取得
留学準備の第一歩!早めのパスポート取得を
留学問わず、海外に行くためにはパスポートが必須です。ビザ申請や航空券・宿の予約には、パスポート情報が必要になることが多いです。取得が遅れると、留学全体のスケジュールに影響が出るため、留学の意思が固まったら速やかに申請しましょう。
パスポート申請のタイミングと必要書類
留学の4ヶ月前までには、パスポート申請を済ませておくのがおすすめです。通常だと、申請から発行までに2~3週間ほどかかります。申請に必要な書類は一般的に以下のものですが、各都道府県によって異なると思いますので、必ずwebサイトなどで確認するようにしましょう。
- パスポート申請書
- 戸籍謄本
- 住民票の写し
- 発行手数料(結構高いです15,000円ほどした記憶があります)
- 写真(縦4.5cm×横3.5cm)
戸籍謄本とか準備が面倒ですよね…。また、現在お持ちのパスポートの残存有効期間が1年未満など短い場合でも更新が必要な場合があります。あまり慣れない手続きだと思いますので、早めの行動を心がけましょう。
留学先と日程の決定
受け入れ先への連絡は丁寧に
留学先の大学や希望の研究室が決まったら、速やかに連絡を取りましょう。自己紹介や留学の目的、希望する日程などを丁寧に伝え、受け入れの可否を確認します。留学のプログラムなどによってはすでに決まっている場合もあるかと思います。
日程は余裕を持って決めよう
留学日程が早めに決まると、ビザの取得や航空券の手配がスムーズになります。実際、私も留学プログラムの合否の通知を待ってる間、日程を確定できずもどかしい思いをしました…。余裕を持ったスケジュールを立てるようにしましょう。現地での活動内容や受け入れ先の都合も考慮しつつ、なるべく早めに決定するのがポイントです。
ビザの取得
短期留学に適したビザの種類
留学用のビザには、簡単に説明すると以下のようなものが一般的かと思います(実際に私が検討したビザです)。
- ESTAビザ:滞在90日以内の観光・商用目的
- Bビザ:滞在90日を超える商用・短期留学目的
- Fビザ:学位取得を目的とする正規留学生向け
- Jビザ:交換留学や研究目的の留学生向け
重要なのは、留学の目的に応じたビザを選択しないといけません。授業を受ける、学会参加、共同研究など、目的に応じてビザの種類、申請方法、必要書類が異なります。おそらく、初めての留学で最も注意が必要なのはビザの取得だと思います。大学に確認し、どのビザで行けばいいのかを入念に確認しましょう。
ビザ申請の流れと必要書類
ESTAビザは、オンラインで申請できます。申請料は14ドル(2023年現在)で、クレジットカードで支払います。承認までには72時間程度かかります。ただし、ESTAの適用範囲は主に観光用なので、留学の内容によっては使えない場合も多く注意が必要です。
一方、Bビザ、Fビザ、Jビザの場合は、アメリカ大使館で面接を受ける必要があります。したがって、面接の予約や申請書作成などを含めてビザ取得には最低でも1ヶ月かかると思った方がいいです。
必要書類には、パスポート、DS-160確認ページ、面接予約確認書、滞在予定表などがあります。面接では、渡航の目的や滞在先、資金源などを聞かれるので、しっかりと情報を確認して準備しておきましょう。
航空券と宿の手配
航空券予約の際の注意点
航空券は、留学の2~3ヶ月前には予約しておきたいところです。予約サイトやエージェントを利用する際は、以下の点に注意しましょう。
- 学生割引や格安航空券の有無を確認する
- 直行便とトランジットを比較し、費用と所要時間を考慮する
- 出発・到着時間が現地での移動に適しているか確認する
- パスポート名と予約名が一致しているか確認する
宿泊先の選び方とおすすめの予約サイト
安全面、経済面で最も安心できるのは大学にある寮です。寮に入れる場合は速やかに大学のwebサイトをチェックしたり、事務に直接連絡し、予約を入れましょう。しかし、小さな大学だったり、短期留学の場合、大学の寮や提携先の宿泊施設が利用できないこともあります。その場合は、自分で宿泊先を手配する必要があります。
実際に私は大学院生の寮がない大学でしたので自分で手配しました。大学の留学支援から支給される額も上限があったので、宿選びには苦戦しました。土地勘や公共交通機関の感じもわからないことばかりで、海外でコストと安全面を十分に兼ね備えた宿を見つけるのはけっこう大変でした。日本のビジネスホテルって綺麗だし、安いしすごいんだなと思ったのもいい思い出です。
費用を抑えたい人には、以下のような選択肢がおすすめです。実際に私が使ったサイトを載せておきます。
- Airbnb:日本でも有名。現地の一般家庭やアパートの一室を借りられる。
- Homestaybay:ホームステイ先を探せる。Airbnbよりも全体的に安い印象だが、ハウスルールが厳しかったり、ホストファミリーと合わなかったりと、行くまでわからないリスクはある。
安全面や立地、アクセスの良さなども考慮して、自分に合った宿泊先を選びましょう。
出発前の準備
持ち物リストと荷造りのコツ
1ヶ月の留学なら、荷物はコンパクトにまとめるのが賢明です。基本的な持ち物は以下の通りです。
- パスポート、ビザ、航空券の控え
- 現金(1~2万円分)とクレジットカード
- 常備薬
- 変圧器とプラグアダプター
- 衣類(1週間分程度)
- 歯磨きセット、シャンプーなどの洗面用具、ドライヤー
- PC、スマホ、充電器
クレジットカードはその国で使えるものを2~3枚選びましょう。私はアメリカでったので、VISA、Masterを持って行きました。現金は現地ではほぼ使わなかったので、1~2万円換金しておくくらいでよかったです。
必要なワクチン接種と健康管理
渡航先の感染症リスクを調べ、必要なワクチン接種は済ませておきましょう。ワクチン接種は複数回接種が必要なものもあり、遅くとも2ヶ月前には動かないと間に合いません。
私は現地(アメリカのボストン)にいる人のアドバイスで何も打たずに行きましたが、ワクチン接種が推奨されている地域もあるので気をつけましょう。特に野生動物と接触する可能性のある人は狂犬病などが必要だとよく耳にします。
また、留学中は体調管理に気を付けることが大切です。大学指定の保険に加入したり、持病がある場合は、英文の診断書を用意したりしておくと安心です。
まとめ
留学は準備が肝心!
留学は、事前準備が何より大切です。パスポートとビザの取得、航空券と宿の手配、必要書類の準備など、計画的に進めましょう。
現地での学びを最大限に!
留学先での学びと交流を存分に楽しむことが、充実した留学生活につながります。治安面や健康管理に気を付けつつ、積極的に飛び込んでいく姿勢を大切にしてください。