【入国審査の体験談】アメリカに1ヶ月の研究留学をした際に聞かれたこと

留学

アメリカの入国審査は年々厳しくなっていることで有名です。特に留学や研究のために渡米する学生にとって、一般的な観光客と状況が異なることもあり、入国審査は大きなハードルと感じることが多いでしょう。私も、ビザの種類、渡航目的、期間などの質問にどう答えるか、かなり不安でした。

この記事では、実際に筆者が研究留学をした際の体験を振り返ります。覚えている範囲で答えた内容なども書いているので、参考になれば嬉しいです!

【結論】審査官が何を知りたいかを事前に知れば怖くない

結論を先に述べると、入国審査の目的は、不法滞在や違法な就労を防ぐことです。以下の4点を押さえておけば問題ありません。

  • 渡米の目的が明確であること
  • ビザの条件と滞在の目的が一致している
  • 滞在する場所が決まっていること
  • 帰国の準備ができていること

それでは、私の体験談を詳しく見ていきましょう!

筆者の研究留学(1ヶ月)の体験談

この記事では、筆者が1ヶ月アメリカに研究留学したときの入国審査の流れを具体的に紹介します。飛行機を降りてからの手順、審査官に聞かれる質問、事前に準備すべき資料や答え方のコツをお伝えします。これにより、留学を控えた大学生や大学院生の不安を和らげることを目指します。

この体験談は2024年の年明けのものですので、当時とは状況が異なる場合もあります。ご了承ください!

筆者の情報

当時の筆者の情報をまとめるとこんな感じです!

  • 大学院博士課程1年(いわゆるD1)
  • 専攻有機化学系
  • ビザの種類ESTA(共同研究ではなく、情報交換・研究ディスカッション・実験手法の勉強という名目での渡航のため、先生方とも話し合ってESTAで大丈夫と判断)
  • 海外渡航歴:小学生以来なので自力で行くのは初
  • 留学プログラムの形式:1人で1ヶ月好きな海外の研究室に自力でアポを取り、滞在して研究を学べるというもの。その後の人脈形成、共同研究、実験手法の獲得に繋げることが目的。宿と飛行機は自力で予約しなければいけない。
  • 英語力:研究室の発表や留学生との会話で話す程度。全然ペラペラではない。

ESTAの注意点

ESTAで入国する際は、授業の有無や共同研究を目的とした渡航などが禁止されているので、公式の情報などを参考に引っかからないか慎重に議論してください。条件を満たさない場合、F-1ビザやM-1ビザを取得する必要があります。

到着後、飛行機を降りてからの流れ

飛行機を降りると、まず入国審査のエリアに向かいます。案内に従って進むと、係員に「xx番のカウンターに並んでください」と指示されます。列に並び、順番が来るのを待ちます。

審査官の様子

30歳くらいの男性でしたが、全く笑顔がありません。びっくりするくらい無愛想でした。笑
女子には笑顔!とかそんなこともなく淡々と厳しい態度で接している様子でした。終始真面目な表情で、他のレーンの審査官も同様でした。

ただし、日本の店員さんのようなホスピタリティはあまりアメリカでは見られないので、これが通常の対応だと考えれば問題ありません。変に緊張せずに、こんなもん、と思っておけば少し安心できるでしょう。

私の場合、前に並んだ日本人が英語をあまり話せなかったため、急に審査官に通訳を頼まれるというハプニングがありました。これで少し緊張がほぐれたのは覚えています。

何を聞かれたか【Q&A】

審査官からは以下のような質問を受けました。

  • 学生か、働いているか?→学生です!
  • 渡米の目的は?→観光と滞在先の大学で会議参加・情報収集です
  • フライト料金は誰が負担したのか?→大学が負担してます
  • 滞在期間はどれくらいか?→1ヶ月です
  • 滞在先はどこか?ホテルの領収書などはあるか?→これがホテルの領収書です!
  • 帰りのチケットは持っているか?→持ってます!これが領収書です!
  • 指紋を取るから指を置いてください→Yes
  • 現金は生活に困らないだけ持っているか?→日本で5万円換金して持ってきました。
  • クレジットカードの上限はいくらか?→50万円です!(1ヶ月生活できるくらいなら大丈夫)

これらの質問は、事前に調べた通り、よくあるものばかりでした。全体で約5~7分程度のやり取りでした。他の人を見ていても同じくらいの質問量だったと思います。

事前に準備しておくべき資料や質問

入国審査をスムーズに通過するために、以下の資料を準備しておくことを強くお勧めします。全て英語で書かれたものが望ましいです。私はあいにく日本語の旅程表しか持っていなかったので、「読めん!」と審査官に言われました(なんとか英語の表記の部分を見せて切り抜けました)。

  • 宿泊先の予約表(ホテルやAirbnb、大学の寮など、住所と日付が分かるもの)
  • 帰りの航空券の予約表
  • 英語の質疑が不安な人は、よく聞かれる質問に対する回答を英語でメモしたもの(これを審査官に見せてもいいと思います)

答え方のコツ

答え方にはいくつかのコツがあります。

  • 一問一答で、余計なことは言わない。目的は「study abroad」などの簡単な単語で答える。
  • 英語が流暢でない場合、無理に話し過ぎない。審査官からすると、不自然に見えることがあります。流暢な人も話しすぎは逆に怪しまれるそうです。
  • 嘘をつかない。嘘がバレると入国拒否される可能性があります。事前準備をして正直に答えましょう。

まとめ

改めて、入国審査の目的は、不法滞在や違法な就労を防ぐことです。以下の4点を押さえておけば問題ありません。

  • 渡米の目的が明確であること
  • ビザの条件と滞在の目的が一致している
  • 滞在する場所が決まっていること
  • 帰国の準備ができていること

目的、宿泊先、帰国日と帰りの便が明確であれば問題ありません。滞在目的がビザの種類と合っているかも確認しておきましょう。

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